
東側に美しく連なる稜線。
霊性の残る東鳥海山から流れる伏流水は
長く厳しい冬を越え、春の訪れと共に
その地を静かに流れ麓で暮らす人々に恵みをもたらす。
「対話する」というにはあまりに厳しい自然。
川の氾濫や豪雪、耕作域の狭さから米づくりにさえ
苦労したその環境は、淘汰を乗り越えたその地固有の
農作物と、強く逞しく生きる開拓者の志を育んだ。
合理性や経済性を追求した時代の流れの先で
農業だけでなく人の在り方そのものが問われる現代。
混沌とした社会の中で、自らの信じる志に従い未来を
切り拓く者の姿がある。
湯沢市三関。ここにはまだ侍がいる。
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